スペインに6ヶ月以上の長期滞在する場合、「TIE(Tarjeta de Identidad de Extranjero)」=外国人居住者カードの取得は必要不可欠です。
TIEは、スペインにおける合法的な居住を証明するもので、外国人識別番号(NIE)も記載されています。
今回は、スペインでTIEを取得するための流れを、わかりやすく解説します。これからスペインでの新生活を始める方は、ぜひ参考にしてください。
< 目次 >
ステップ2:オンラインで予約を取る(Cita Previa)
そもそもTIEとは?なぜ必要なの?
TIEは、EU以外の国籍を持つ外国人がスペインで居住する際に必要となる身分証明書です。
このカードを持っていれば、各種行政手続き、銀行口座の開設、医療サービスの利用、労働契約など、日常生活で必要な手続きがスムーズに進みます。
TIEの主なポイント:
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スペインでの個人識別番号「NIE」が記載されている
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銀行口座開設、住宅契約、健康保険登録などに必須
 
ステップ1:ビザの取得
まずは、90日以上スペインに滞在できる有効なビザを取得する必要があります。
目的に応じて、学生ビザ、就労ビザ、非営利活動居住ビザなどがあります。
⭐ワンポイントアドバイス
スペインに到着した際、必ず入国スタンプをパスポートに押してもらいましょう。
この日付が、TIE申請期限(入国から30日以内)の基準になります。
ステップ2:オンラインで予約を取る(Cita Previa)
TIEを申請するには、管轄の外国人事務所(Oficina de Extranjería)または警察署での予約が必要です。
スペイン政府の公式ウェブサイトから予約を取ることができます。
予約方法:
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スペイン内務省の公式予約サイトへアクセス
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居住している県(Provincia)を選択
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手続き内容として「Toma de Huellas(指紋採取)」を選択
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個人情報を入力し、希望日時を選択
 
⚠️注意点:予約枠はすぐに埋まりがちなので、できるだけ早めに予約を取りましょう。
ステップ3:必要書類の準備
以下の書類を用意し、当日持参します:
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パスポート(全ページのコピーも)
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ビザ(パスポートに押されたスタンプ)
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EX-17申請用紙
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手数料支払い証明書(Modelo 790, Código 012)
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住民登録証明書(Empadronamiento):市役所で取得
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パスポートサイズの証明写真(通常は2枚程度必要)
 
※申請場所、所持しているビザなどによっては他の書類が求められる場合もあります。
事前に必要書類を確認するようにしましょう。
ステップ4:予約日に申請に行く
予約当日は、準備した書類を持って窓口に行きましょう。
当日の申請の流れ:
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書類提出
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指紋採取
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仮の申請受領証を受け取る
 
⚠️注意点:この申請受領証は、TIE受け取り時に必要になるため、大切に保管しましょう。
ステップ5:TIEを受け取る
通常、TIEは申請から20〜30日程度で受け取れるようになります。最初に申請したオフィスへ再訪し、レシートとパスポートを提示してカードを受け取ります。
⚠️注意点:受け取るオフィスによっては、カード受け取りのための別途予約が必要な場合があります。
よくあるトラブルと回避方法
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申請期限の見落とし:スペイン入国日から30日以内にTIEを申請しなければなりません。ゆとりを持った日程で計画しましょう。
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書類不備:書類が1枚でも不足していると、受理されません。念のためにコピーも多めに用意しておくと安心です。
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言語の壁:スペイン語に自信がない場合は、通訳を連れて行くか、行政サポートサービスの利用がおすすめです。
 
TIE申請に不安がある方へ
スペインでの行政手続きに不安を感じる方には、専門家のサポートを受けるのも一つの方法です。
たとえば、InnoLegalsでは、ビザ申請からTIE取得までのプロセスをサポートしており、経験豊富なスタッフがあなたの申請をしっかりサポートします。
TIEの取得は、スペインでの新生活を始めるうえで欠かせないステップです。
しっかりと準備をして、このガイドに沿って手続きを進めれば、初めての方でも安心して対応できます。
もちろん、自分でやってみるのも良いですし、InnoLegalsのようなプロに頼ってスムーズに進めるのもおすすめです。
スペインでの新生活を安心して始めるために、ゆとりをもって申請の準備を進めておきましょう!